デザインプラン-American mid century-1960style

STORY

施主様ストーリー

滋賀県大津市 I様

2017年完成

曖昧なイメージをカタチにして
ムチャぶりにも応えてくれます。

滋賀県大津市 I様

プレゼンボードでイメージを共有
想いを分かってくれたことに感動
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「大津百町」と呼ばれる古い町並みの一角。Iさんご夫妻はここで築90年の古民家に出合い、1階をアンティーク着物販売&浴衣レンタルのお店に、2階をご自宅としてリノベーションしました。もともと「洋服感覚のおしゃれな着物が似合う洋館にしたい」という想いはありましたが、イメージは漠然としていたそうです。
そんな中、「リノベーション専門店」の広告がきっかけで、リバーホームを訪ねることに。「ショールーム内の小物一つ一つにセンスを感じたし、スタッフさんがみんなおしゃれ。お話ししていてもワクワクしました」と奥様。
そして後日提示された“プレゼンボード”が、さらにお二人の心を掴みます。そこに貼られていたのは、たくさんの写真やイメージ画像。お二人が思いつくまま話した内容からイメージを膨らませ、具体的に視覚化してありました。建物全体から、窓や屋根、床のタイルの雰囲気まで。アンティーク着物のモデル写真も添えられており、ご夫妻のイメージが大正浪漫テイストにしっかり固まったのです。「そうそう、こういう感じ!と気持ちが上がりましたね。求めるものをきちんと分かってもらっていることに、とても感動したんです」。

1階をアンティーク着物販売&浴衣レンタルのお店

「そんなこともできるの!?」の連続
アイディア満載でレトロモダンな空間に
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そのプレゼンボードは作り手と想いを共有する心強いツールにもなり、本格的に「店舗兼自宅」の家づくりが始まりました。「解体前の家は本当の和風住宅だったし、一見すると暗くて重たい感じの家屋でした。でも中に入ってみるとお庭があって縁側の雰囲気がステキ。2階の和室の陽当たりもいいし。リバーさんと一緒に物件を見ながらいろいろ相談したら、これはいけると思いました」。

アイディア満載でレトロモダンな空間

設計・施工時に印象に残ったエピソードを尋ねてみると「それはあり過ぎます(笑)。『そんなことできるんですか!?』という嬉しい提案があまりにも多かったですね」。中でも奥様一押しの逸品は、1階奥のギャラリースペースに使われている襖。「着物が日焼けしないよう、最初は普通の襖でいいと考えていました。でもリバーさんから『明かり取りは入れた方がいいですよ。前の家を解体した時に取っておいた欄間を縦に使ってみては?』と提案されてびっくり。すごいでしょう、そのアイディア!」。中央に欄間を配し、襖紙にはウィリアム・モリスのデザインパターンを採用。そうして仕上がった襖は、なるほどどこか大正浪漫の薫りが漂うレトロモダンな趣です。

大正浪漫の薫りが漂うレトロモダンな趣

衝動買いの柱や、憧れのうろこ壁など
難しい要望にも期待以上の仕上がり
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そんなエピソードが散りばめられている店舗兼住居は、お二人にとって「細かいところまで一つ一つが“作品”。こちらからもたくさん要望を出して妥協なく仕上がったために、好きなところだらけ」なのだそうです。
「例えば、アンティークの柱を衝動買いしたものの、普通に柱として使うにはサイズが短すぎたんです。それを『何とかしてください』とムチャぶりしたら、レジカウンターの飾り柱にしてくれました。外壁のうろこ壁も、最初に考えていた建材だと高額になるので諦めかけましたが、『木製ならコストを抑えられます』と言っていただいて…。とても印象的な外観に仕上がりました」。中には、外観に惹かれてお店に入ってくるフリーのお客様もいらっしゃるのだとか。「嬉しくて、つい『どうぞ奥も見てください!』と案内しちゃう」ほど、家づくりにも完成した建物にも大満足です。

アンティークの柱
  • トイレ
  • 店内
  • リビング

そんなIさんご夫妻から、これから家づくりをする方へのメッセージをいただきました。
「予算や工事的に難しいことも、代替案も含めて『何とかしよう』と考えてくれるんです。結果的に期待以上の提案をしていただけると思うので、したいことは諦めずに相談してみてください。」

POINT

Point 01

施主様からのご要望

外観
古い町並みにしっくりなじむ一方、話題になるようなテーマのある外観にしたい。

リノベーションポイント

  • 神戸の異人館を思わせる「うろこ壁」と2階に配したアーチ窓で、レトロモダンな雰囲気に。
  • 観音開きタイプの重厚な木製ドアがアクセントをきかせている。

Point 02

施主様からのご要望

1階
仕事をしやすい動線や作業場所・保管場所などのスペースを確保しつつ、自分たちが好きなテイストで統一したい。
※好きな雰囲気は大正浪漫風。おしゃれな着物が似合う洋館にしたい。

リノベーションポイント

  • 入ってすぐの場所は土間の造りで、小物などを陳列。靴を脱いで着物や帯を見られるスペースをゆったり取っている。
  • 店舗奥には、レンタルルームとギャラリースペースを設置。間仕切りにしている大きな鏡を外すと、個展やワークショップなどを開くことができる大広間になる。
  • ギャラリースペースの襖の外にある縁側は、元の古民家にあったものを活用。ガラスもそのまま使用。
  • 草履箱や着物を包む“たとう紙”の大きさに合わせ、無駄なく収まるように専用サイズの収納空間を造作。
  • 解体の際に出た古材・建具を始め、アンティークショップやオークションで施主様が購入した建材・建具・調度品などを多用。

Point 03

施主様からのご要望

2階
当初は住居部分に手をかけるつもりはなかったが、天井の梁や廊下部分がステキなのでそれを生かした造りに。予算が思ったほどかからないと提案されたことも決め手に。

リノベーションポイント

  • リビングスペースの天井の梁は、以前の建物のものを生かしている。城郭などに使われていた珍しい組み方で、角度によって見え方が違って面白い。
  • 1階の縁側の真上にあった2階の縁側部分をそのまま残した。ただしガラスや窓枠は、1階と同テイストで現代のものに変更。
  • キッチンはアメリカの古木の無垢材を使用。
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